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2014-12-08

自慢じゃないけれど、俺は彼女いない歴、何と三年。二十八歳になる、いわゆるアラサーの独身男。彼女がいた三年前には、良く手料理を作ってもらっていたので、彼女の料理が俺にとっての家庭の味と言うわけだった。しかし、彼女と別れて以来久しく家庭の味なんていうものには縁がなくなってしまったと言うわけ。
実家は北海道なので、しょっちゅう帰ることもままならず、お袋の味にも縁があるわけではない。したがって、俺の栄養源の第一位はコンビニ弁当、第二位はラーメン屋、第三位は居酒屋料理と言うのがベストスリーと言うわけ。
自分では料理をする暇がない。営業部に籍を置く俺は、朝早く部屋を飛び出し、夜遅くにご帰還と言う生活だから料理をする気にもなれないのだった。まあ、このような生活環境がネックになって、彼女は俺から離れて行ったのだけれどね。
しかし、秋の定期人事異動で、何と俺は人事部に配属をされて、比較的規則正しい生活環境になることができた。
これをきっかけにして、俺はこれまた何と何と“料理教室”に通うことにしたのだった。
教室に初めて通いだした日、この時のメンバー全員に紹介をされて、俺は晴れて料理をする独身男子の仲間入りの入口にたったと言うわけだった。
自分のポジションに立ち、隣の若い女性に挨拶をした。とても大人しそうな、小柄で可愛らしい、二十五〜六に見える素敵な女性だった。彼女は俺に「なにか判らないことがあったら、遠慮なく訊いてくださいね。私で判ることは、教えて差し上げられますから」と、優しくいってくれた。
早速講師による実習が始まった。今日はパスタの調理実習だ。ベーコンとキノコのクリームパスタを作ることになった。
食べたことは何回もあるが、今まで作った事はない。
様々な行程を説明されたが、さっぱり判らず隣の“若宮知里さん”に「すいません、何を言われているのか全く分からないのです。全て、若宮さんの真似をさせてください」とお願いをしたと言うわけだ。
いろいろ若宮さんに訊いたり、真似をさせてもらったりして、なんとか俺の初めての料理“ベーコンとキノコのクリームパスタ”が完成した。
その後、いよいよ自作の料理を試食。自分で作ったとは思えないほど、本格的な味になっていた。若宮さんも「初めてにしては大変お上手でしたね。特に、フライパンの扱いは、本当にお上手でした」と、お褒めのお言葉をいただいた。
試食も終わり、腹も膨れて、後片付けをしてから解散になった。
何となく若宮さんと肩を並べて歩きながら駅に向かっていた。お住まいを訊くと、何と俺と同じ方向で、俺よりも二つ先の駅が最寄り駅だと言うではないか。
俺は思い切って「今日のお礼と言っては堅苦しいでしょうが、お近づきの意味も込めて、良ければ少しお酒でも御馳走させていただけませんか」と言ってみた。
「あ、はい、ぜひお付き合いさせていただきます。実は私って、お酒が結構好きなんです」と、ポッと頬を赤らめて言ってくれた。
駅近くのBARで飲みながら、いろいろな話をして、若宮さんて実は三十三才だと言うことが判った。独身アラサーは俺と同じだか、何て若々しいのだろうと思い、なんだか彼女に好感以上の感情を持ってしまったことは確かだった。
あれから三ヵ月、俺は彼女と自然に男女の付きあいを始めていた。
彼女も自分が年上だと言うことを前面に出すことはなく、何事につけても控え目に振舞ってくれる。
俺は、彼女に尊敬の念を持ち、彼女をいたわり、常に彼女を守る事を心がけてきた。しかも、それが自分でも意識しないで出来ていた。つまり、彼女といると、ごく自然に自分を表現できるのだった。
そのことを彼女に言うと、自分もそうだと言ってくれた。
俺たちは、更にお互いを知り、お互いを慈しみ、理解を深めることを約束したのだった。料理教室が、と言うより、別れた彼女が送ってくれたプレゼントなのかも知れない。
この若宮さんとの関係を、大事に育てて行きたいと深く思う俺だった。

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